最近、僕のパソコンの写真を管理するハードディスクが一杯になりつつあります。その流れで、今日はデジカメユーザー誰もが悩むであろう、写真の保管方法について考えたことを書いてみようと思います。 ※以下の内容は、僕の考えに基づくことなので、正しいという保証はありません。 この記事に書かれた価格は2009年3月現在のものです。 店によっても時期によっても変動するので、あくまで参考程度と解釈してください。 写真データを保管する方法として、一般に次の3種類が挙げられます。 1.光ディスク 2.ハードディスク(HDD) 3.フラッシュメモリ この記事では、1の光ディスクを取り上げます。(2,3については、明日、明後日の記事で) 光ディスクとは、CDやDVDなどレーザー光を用いてデータの読み込み(種類によっては書き込みも)を行うメディアを指します。最近、新しくBlu-ray Disc(BD)が仲間に加わりました。 データを書き込めるのは名前に"R"が付くタイプで、CR-R、DVD-R、BD-Rなどです。これらには書き込みをした後に消せるタイプもありますが、寿命が短いという欠点があり、保管には向かないのでここでは割愛します。 長所 ・容量あたりの値段が手頃 ・ディスクが薄いので、保管に場所を取らない ・家電量販店などで簡単に手に入る 短所 ・書き込みに時間がかかる ・時間が経つと、データが読み込めなくなる可能性がある 各ディスクのスペックなどは以下の通りです。 CD-R (1) 700MB DVD-R (1) 4.7GB(片面一層) BD-R (1) 25GB(片面一層) *データの意味* (1):一般的なディスクの容量 (2):ディスク1枚あたりの価格(50枚まとめ買いした場合の数字です。ヨドバシカメラでの価格を参考にしています) (3):写真1枚保管するのにかかる金額(写真1枚 2MB として計算しています) (4):ディスク1枚に保管できる写真の枚数(写真1枚 2MB として計算しています) ■光ディスクは寿命がある 光ディスクを使用してデータを保管するに当たって最も注意するべきところは、「光ディスクの寿命」です。ディスクは素材の劣化などで、いつか読めなくなる日が来ます。通常、涼しい暗所に保管すれば10~30年くらいは持つといわれています。 ただし、これはディスクの品質にも左右されるので、それよりも早くダメになることもあれば、100年くらい持つこともあるそうです。 この「光ディスクの寿命」は、あまり一般的に知られていない気がします。知られていないその要因の一つに、ほとんどのディスクが寿命をまだ迎えていないことが挙げられます。一般的な書き込み可能光ディスクで一番古い規格であるCD-Rでも本格的に普及が始まって、まだ10年くらいなのです。 だからこの先10年、20年した頃、データが読めなくなる被害が増えるのではないかと考えています。 このデータ損失を防ぐには、定期的に新しいディスクに書き換えることです。5年に1回の頻度で書き換えていけば、寿命の心配は軽減されます。 しかし、それでも完璧ではありません。どうしても大切なデータであれば、ハードディスクにもバックアップを取る等の保険も必要かと思います。 ■値段について 上記データを見ると、写真1枚あたりの価格はものすごい安いです。 現在はDVD-Rが、容量あたりの金額が一番安く、CD-Rが一番高い結果になっています。BD-RはDVD-Rより若干高めですが、今後普及するにつれて価格は下がるはずです。逆にCR-R、DVD-Rは、もう成熟しきっているので、今後価格が極端に下がる可能性は低いと言えます。恐らく近い将来、BD-RとDVD-Rの値段順位は入れ替わるでしょう。 ■どの種類を選べばいいか 現在の値段から見れば、DVD-Rがもっともお買い得です。 しかし、CD-RやBD-Rを選ぶ価値がないかといえば、そうではないと思います。 例えば、1回の撮影でいつも700MBに収まる、という人は撮影毎にCD-Rに納めていけば、管理がしやすくなるでしょう。 DVD-Rは、毎回の撮影が700MBを確実に超える人に向きます。もちろん、700MB以下が多い人でも、DVD-Rに数回分まとめて書き込むのもいいと思います。 BD-Rの高容量であれば、2009年用、2010年用など、1年に一度という保管スタイルも可能だと思います。 つまり、自分自身が普段どれくらい写真を撮るか、そのスタイルを見極めて、それに合った種類のディスクを選ぶのがベストだと思います。常に決まった方法で保管するようにすれば、写真を整理する際に有利になるでしょう。 明日はハードディスクへの保管について書きます。
by inokumaphoto
| 2009-03-29 20:31
| カメラ
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Photo By Inokuma
シリーズ物
百種類の花の写真に、花言葉を添えて紹介するシリーズ。絵手紙風。 「写真とタイトルだけで意味を伝える」がコンセプト。でも、ときどき文も書きます。 沢山の人が住み、日々進化し続ける街。そして、昔ながらの人情、古い町並みも残す街。そんな、複雑な都市、東京の写真を載せていくシリーズ。 当ブログの、冬の風物詩(?)です。冬のちょっと寂しい木々の写真にHDR加工を使って、不思議な世界を演出します。 HDR(ハイダイナミックレンジ)という画像処理を使って加工した写真。街中写真が中心。文章がちょっと小難しい。 秋の紅葉の写真を集めたもの。「紅」とありますが、黄色い紅葉写真も含みます。 水泡を含んだ蜘蛛の巣を撮るシリーズ。綺麗さ重視。 リバースアダプターという特殊な器具を用いて撮った写真。超マクロ世界。不思議さ重視。 紫陽花の写真を集めたもの。憂鬱なる梅雨の癒し。 ちょっとしたお気に入り写真を集めたもの。なぜか、あまり共感を得られません。 |
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